シンチャオ〜!先日、帯同中のベトナム・ホーチミンから長期の日本一時帰国&里帰り出産を終えたHORIMIです。
まずは、無事に赤ちゃんを迎えられたこと、日本でお世話になった方々への感謝は大前提にあることを前置きしておきます。
ただ、日本での里帰り出産のリアルとして、「やっぱり大変だったな・・・」「こういうところが不便だったな・・・」と思うことも正直たくさんありました。
今回の記事では、私がベトナムから日本へ里帰り出産をした際に「良くなかった」「困った」と感じた実体験をまとめています。
これから里帰り出産を検討される方々にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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冬出産は寒さとの闘い

ホーチミンは年間を通して暑い常夏の気候ですが、日本の冬はその真逆。
私は1月の真冬シーズンに出産を迎えたのですが、久しぶりに経験する冬だっただけに、とにかく寒さが辛かったです。
妊娠中は体温が高くなりがちとはいえ、セントラルヒーティングが普及していない日本では、室内でも足元から冷え込む別格の寒さ・・・。
私は、夏物のマタニティ服しか持ち合わせておらず、ユニクロや西松屋に駆け込み、早急に妊婦用のあったかグッズ(レッグウォーマーや腹巻き、ヒートテックの下着など)を揃える必要がりました。
また、赤ちゃんの沐浴や夜間の授乳時なども、とにかく冷気との戦い。
加えて、日本での冬出産の場合は、暖房器具や加湿器、電気毛布などの防寒準備は万全にしておく必要があり、その準備作業はかなりの手間がかかりました。
妊婦健診の待ち時間がとにかく長い

日本の産院は基本的に予約制ですが、それでも待ち時間が長いという現実・・・!
私が通院した県内最大級の産院では、ほぼ毎回2時間以上待たされました。初診なんて、ガイダンスもあったので、トータル7時間(9時〜16時)もかかりました(泣)
ホーチミンで通っていた外資系クリニックでは、ほぼ時間通りに診察がスタートしていたので、日本に戻ってからのこの“待ち時間文化”には、かなりストレスを感じました。
妊娠中は体調も不安定ですし、長時間座っているのも辛い時期。健診のために往復の移動(車で片道1時間)と待ち時間を含めて丸半日潰れることもあり、地味に負担でした。
お金がかかる

出産一時金(約50万円)で分娩・入院費用の大部分はカバーできましたが、それ以外にかかった諸経費が想定以上に大きな負担となりました。
たとえば、日本への往復航空券(夫は半年間でなんと5回も往復してくれました!ほぼ毎月一時帰国…笑)、日本長期滞在に必要な生活環境の整備(Wi-Fiや携帯番号、家電の準備など)、そして親族宅(※)にお世話になるうえでの謝礼や生活費の一部など。
振り返ってみると、育児の準備と並行して、思いのほか出費が重なったな〜・・・と感じます。
(とは言え、産後にお世話になった義両親宅では、「これから育児にお金がかかるんだから、今はしっかり貯めておいてね」と謝礼を辞退してくださり、食費や生活費も一切不要という、ありがたいサポートをいただきました。)
さらに、夫はベトナムでの仕事&生活を続けていたため、日本(私)とベトナム(夫)の“2拠点生活”という状態に・・・。当然ながら、出費もダブルで発生してしまいました。
これから里帰り出産を予定している方は、事前に概算費用のシミュレーションをし、お世話になるご家庭とも生活面・金銭面でのすり合わせをしておくと安心かもしれません。
(※)今回の里帰り出産では、諸事情があって、実家には頼れなかったので、産前は祖父宅、産後は義両親宅にお世話になりました。
自家用車がないと生活が不便

日本の都市部は交通網が整っているとはいえ、私が里帰りした地方の田舎では、妊娠中や新生児を抱えての移動は想像以上に大変。
しかも、私は車を所有していないので、移動するにも親族の誰かに頼るしかありませんでした。
買い物や健診などの外出時には、親族に送迎をお願いすることもありましたが、気を遣う場面が多く・・・。
ベトナム・ホーチミンでは、配車タクシーで自由に行きたい所へ行き来できていた分、日本では、出かけたい時に自由に出かけられないというのは中々のストレスでした。
私のように、地方や郊外にご実家がある方は、自家用車がないと生活にかなり制約が出る可能性があるので要注意です・・・!
日本に自宅がない駐在家族=誰かのお世話にならなければいけない不自由さ

日本に拠点がない駐妻の里帰り出産は、「誰かのお家にお世話になる」のが前提。
日本に自宅がない私に住まいを提供してくださった祖父と義両親には心から感謝していますが、そもそも他人の家にお世話になるというのは想像以上に気を遣いますし、自由が利かない不便さもあります。
前述の通り、里帰り先は田舎だったので、車で送迎してもらえないと、どこへも行けませんでした。
また、キッチンの使い方一つをとっても気を遣い、起床やお風呂のタイミング、生活リズムの違いなど・・・。親族の家とはいえ、ライフスタイルは異なりますし、完全に“自分の居場所”ではないことが大きなストレスになったことも。
時折、「産前産後を実家でも過ごせるし、マイホームでも過ごせる」という選択肢があるご家庭がとても羨ましく思うことがありました。
夫が側に居なくて寂しい日々

里帰り出産では、家族や親族の支えがある一方で、パートナーと離れて過ごす時間の寂しさも避けて通れません。私たち夫婦も、夫がベトナム駐在中のため、私は単身で日本に戻り、半年近くもの間、離ればなれの生活を余儀なくされました。
妊娠後期の身体の変化や不安、そして出産・育児という人生の大きな出来事を、夫と一緒にリアルタイムで共有できなかったことは、やはり心細さにつながりました。
もちろん、オンラインで頻繁に連絡を取り合ったり、夫もできる限り一時帰国してくれたりと、お互いに思いやりを持って乗り越えようと努めてはいましたが、「そばにいてくれたら…」と感じる瞬間は、どうしてもたくさんありました。
赤ちゃんの小さな変化を目の前で一緒に喜び合えなかったこと、夜中に不安になったときに寄り添ってもらえなかったこと。そのひとつひとつが、産後の繊細な心にはじんわり響いてきたのです。
とはいえ、この期間を通じて、夫婦それぞれが「離れていても家族のためにできること」を考え、支え合おうとする気持ちを強く持てたのは、後から振り返って大きな意味のある経験だったと感じています。
まとめ
帯同先のベトナム・ホーチミンから日本への里帰り出産には、確かに多くのメリットがありましたが、その一方で「大変だった」「不便だった」と感じることもたくさんあり。
結果的には、里帰り終盤では「早くベトナムへ、我が家へ帰りたい・・・!」という気持ちの方が強くなっていました。
冬の寒さや健診の長い待ち時間、金銭的・精神的な負担、日本に自宅がない不自由さなど・・・。これらは実際に体験してみて初めて苦労が分かる“リアル”でした。
これから里帰り出産を考えている方は、メリット・デメリットの両面をしっかり見た上で、自分にとってベストな選択ができることを願っています。
