ベトナムは、コロナ渦当初の2020年3月18日から、「ゼロ・コロナ」を掲げ、全外国人へのビザの新規発給停止、鎖国状態に近い入国制限、ロックダウンを実施する等、かなり厳格なコロナ感染防止措置を敢行していた国の一つでした。
しかし、2022年3月15日、ベトナム政府は「ウィズ・コロナ政策」へと大きく舵を切ると、約2年ぶりに外国人観光客の受け入れも再開されました。
現在では、基本的に、日本からベトナム入国時における、PCR検査や証明書の提示、隔離措置などの水際対策はなくなっています。
「ウィズ・コロナ」の方針に変わってからは、観光も経済も、コロナ感染拡大前と同様の活気を取り戻しつつあるベトナム。
そんなベトナムの入国規制が、また更に変更されるとのこと!
今回の記事では、日本人渡航者にも関わる2023年8月15日以降の変更点について簡潔にご紹介していきます。
ベトナムの入出国規制については頻繁に変更されるので、「在ベトナム日本国大使館HP」ならびに「外務省HP」にて、必ず最新情報をご自身でも確認してください。
これまでの入国規制の歴史
まずは、ベトナムの『外国人観光客の入国制限と緩和』への歩みをおさらいしていきましょう。
===ゼロ・コロナ期===
2020年1月30日〜
ベトナム国内感染者判明
⇒政府が「国内流行宣言」を発令
2020年3月18日〜
全外国人の新規ビザ発給の停止、
ビザ保有者は入国時にコロナの陰性証明提出を義務化
2020年3月21日〜
ベトナム入国者の2週間隔離措置を義務化、日本を含むビザ免除優遇措置を停止
2020年3月22日〜
全外国人のベトナム入国を停止
2020年3月23日〜
ベトナム航空がベトナム~日本路線を全便運休
以降、ベトナムへの入国制限・入国後の隔離措置は段階的に緩和されながらも制限が続く…
===ウィズ・コロナ期===
2022年11月5日~
ベトナム政府「海外からの観光客受け入れ再開試行事業」のガイダンスを発表
⇒観光客受け入れ再開試行事業開始、外国人観光客はパッケージツアー参加に限り入国可能
2022年1月1日〜
ベトナム~日本間の定期便が運航再開
2022年2月15日〜
ベトナム発着の全国際線定期便の運航制限が撤廃
2022年3月15日〜
ビザ免除優遇措置を再開&入国者は出国前72時間以内にPCR検査&陰性証明書を提示
⇒実質的な開国!日本人はノービザでの15日間の観光滞在が可能に!
2022年4月27日〜
ベトナム入国前24時間以内のオンライン医療申告が撤廃
2022年5月15日〜
ベトナム入国前のPCR検査等水際対策が撤廃
\今ココ!/
2023年8月15日〜
①ビザ免除優遇措置(ノービザ)対象者の滞在可能期間を15日間から45日間へ延長
②電子ビザ(e-VISA)の有効期間を30日から90日間へ延長&複数回入国が可能に
2023年8月15日から変わる!ベトナムへの入国規制
【変更点①】ビザ免除優遇措置(ノービザ)について
2022年3月15日から、コロナ渦前にもあった『ビザ免除措置(以下ノービザ)』が復活しました!
これにより日本人は、新型コロナ流行前同様、ビザなしでベトナムへ入国することができるようになっています。
ただし、ノービザ入国には一定の条件があり、
今回の2023年8月15日以降の変更点というのは、その条件が少し緩和されたよ、というお話です。
ベトナムのノービザ対象となる渡航者に関わる変更点としては、
現在15日間の滞在が認められているところ、その期間が延長され45日間の滞在が可能になりました!
ということで、対象となる日本人は、ビザ申請なくしてベトナムへ入国でき、しかも入国日から最長45日間にわたり滞在が可能となるので、よりベトナムでのビジネスや観光がしやすくなるんじゃないでしょうか!
【変更点②】電子ビザ(e-VISA)について
ノービザで認められる期間を超えてベトナムに滞在したい、もしくは、ノービザ対象外の国からの渡航者は、e-VISAを取得する必要があります。
ベトナムのe-Visaは、 申請から支払い(現在の発給手数料は25USD)・ビザの取得まで全てがオンラインで行われ、3営業日程で完結するので、取得は実に簡単!
しかし、このe-VISAもコロナ渦で発給停止となってしまい、ノービザの復活と同時に、ようやくビザ発給も再開されるに至りました。
そして、2023年8月15日から変わることとしては、
これまでのe-Visaは30日間有効&入国は1回のみ(シングルエントリー)でしたが、
有効期間90日間へ延長され、出入国の回数制限も撤廃(マルチプルエントリー可)となりました!
ちなみに、これまでは一次ビザ(シングルエントリー※e-VISAはこれに該当)、二次ビザ(ダブルエントリー)、数次ビザ(マルチプルエントリー)という風に、申請手順や有効回数、有効期間、滞在期間がそれぞれ異なる観光ビザが複数ありました。
このシステムが実に厄介で、ベトナムの入国手続きを、より複雑に、より煩雑にさせていたのですが、アフターコロナのベトナムの観光促進と手続きの簡素化という目的で、今回大幅な変更が行われるに至りました!
2023年8月15日以降にベトナムへお越しの方は、ノービザの45日間滞在で事足りるのか?それとも最長90日間の滞在が可能なe-VISAが必要なのか?今回の変更点と照らし合わせながら、手続きを進めていきましょう^^
e-VISAの取得が必要な方は、渡航前にオンライン上で申請・取得を済ませたうえで、ベトナム到着時、所定の場所で e-Visaを提示することを忘れずに!
▼e-VISAは、以下のベトナム公安省出入国管理局が運営する専用サイトで申請ができます。
e-VISA申請用専用サイト:https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn/web/guest/trang-chu-ttdt
※ベトナム公安省出入国管理局が運営する専用のサイトにアクセスし,必要事項を入力して申請を行う。
※ビザが発給される場合,申請後発給までの所要日数は「3業務日」。
(申請の翌日から起算して3業務日目に発給:月曜日に申請→木曜日発給、水曜日申請→翌週月曜日発給)
※申請者自身が発給されたビザを印刷し,越入国時にパスポートと共に提示する。
引用元:在ベトナム日本国大使館
ベトナムは、一党体制&社会主義という性質上、政策に関する意思決定・実施が迅速に行われます。そのため、入出国規制についても頻繁に変更される可能性があるので、「在ベトナム日本国大使館HP」ならびに「外務省HP」にて、必ず最新情報をご自身でも確認してください。
まとめ
今回は、2023年8月15日から変わる『ベトナム入国規制』について、その変更点をご紹介していきました。
今回の『ノービザの滞在期間延長』と『e-VISAの有効期間延長&複数回入国の容認』という変更は、ベトナム側の「経済と観光を復活させるぞ!!」という本気が伺えますし、実際にベトナムがもう一段階成長するための起爆剤となり得るかもしれません、、、!
そして、ベトナムは、ウィズ・コロナ政策へ方向転換してからは、以前にも増して外国人観光客の誘致に熱を入れて取り組んでいる印象です。
その成果が徐々に出始めてきていて、アフターコロナのホーチミンの街中を見渡すと、欧米諸国やインド、韓国からの観光客で賑わいが戻ってきています。・・・が、日本人観光客はまだまだ少ないというのが実情。
今夏から入国規制等が緩和されることにより、日本人にとっても、ベトナムは行きやすい国の一つになるんじゃないかな~!と私的には願っております!
今回の入国規制緩和を機に、夏休みや冬休みの旅先を計画中の方々は、ぜひベトナムへお越しくださいね^^
※上記は、2023年7月時点の内容です。必ず最新情報をご自身でも確認いただくようお願い申しあげます。
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