シンチャオ~!
ベトナム・ホーチミン在住の駐妻ブロガーで、現地採用としても働いているHORIMIです。
私事ですが先日、初めてホーチミンからハノイへ足を延ばしまして、ハノイ観光とセットで『ハロン湾』にも行って参りました!
『ハロン湾(英語名:Halong Bay / ベトナム語名:Vịnh Hạ Long)』は、ベトナムを代表する世界遺産であり、
国内外から年間約200万人(コロナ渦前の統計より)もの観光客が押し寄せる程、高い知名度と人気を集める観光地です。
この記事では、ハロン湾を実際に訪れたベトナム在住ブロガーが、
「『ハロン湾』ってどんな世界遺産なの?観光地としてどんな魅力があるの?どうやって行くの?」
等といった『ハロン湾』にまつわる情報をお届けしていきます!
ベトナム、そして、ハロン湾への旅行を計画されている方は、ぜひこの記事を参考にされてみてくださいね^^
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ハロン湾へのアクセス
場所
ハロン湾は、ベトナム東北部『クアンニン省』の沿岸地域にあります。
このクアンニン省は、中国との国境を持つ唯一の海岸都市であることから、『ベトナム北部のゲートウェイ』として生産・物流の拠点にもなっているそう。
そういった背景から、2018年には、クアンニン省と北部の主要経済都市(首都ハノイ&ベトナム第4の都市・ハイフォン)とを結ぶ、ベトナム国内最長の高速道路が開通!
この高速道路のおかげで、「首都ハノイ~ハイフォン経由~ハロン湾」の陸路ルートがグッと短くなり、ハノイ拠点の観光客も、日帰りでハロン湾観光を楽しめるようになったのです!
行き方
ハノイ⇒ハロン湾の場合
ハノイからハロン湾へ高速道路で向かう場合、所要時間は、車で片道約2時間半~3時間です。
※高速道路開通前は、片道3時間半~4時間もかかっていたそう…!
ハロン湾観光を目的に、ハノイINする外国人観光客が多いことから、ハノイ⇒ハロン湾の陸路ルートが主流となっていて、巷の送迎サービスも充実しています。
そして、ハロン湾を訪れる多くの観光客は各自クルーズツアーに申し込み&参加することになりますが、クルーズツアーには、基本的にハノイ⇔ハロン湾の送迎サービスが含まれています。
私たち夫婦が利用した『Padaraise Elegance Cruise』という1泊2日のクルーズツアーにも、リムジンバスでハノイ⇔ハロン湾間を往復送迎してくれるサービスが付いていたので、自分たちで車両手配する必要はありませんでした!
(参照:Paradise Vietnamの公式ページ)
ハイフォン⇒ハロン湾の場合
ハイフォンからハロン湾へ向かう場合の所要時間は、車で片道約1時間半~2時間です。
こちらは、どちらかと言うとハイフォン在住者向けのルート。
(※大開発が進むベトナム最大の湾岸都市・ハイフォンには、多くの日系企業が進出&駐在の方々が暮らしています。)
また、ハロン湾に最も近い空港がハイフォンにあることから、ホーチミン在住者にとっても、タンソンニャット国際空港(SGN)からカットビ国際空港(HPH)へ飛んで、ハイフォンから車で向かうのが最短ルートです。
ただし、ハイフォンからの送迎サービスを行っているクルーズツアーはあまりないため、別途車両手配が必要となります。
ハロン湾の気候について
ハロン湾やハノイが位置するベトナム北部の気候は、乾季と雨季に分けられ、四季も存在します。
また、年間の平均湿度が80%以上と高いので、蒸し暑く感じたり、熱中症になりやすかったりします。
クルーズ船内では除湿機能付きのエアコンが稼働しているはずなので、船内休憩やこまめな水分補給を挟みながら、無理のない範囲でハロン湾観光を楽しみましょう~!
各月の気候まとめ
ハロン湾の各月の気候はこんな感じです▼
月 | 季節 | 時期 | 平均最高気温 (2022年データ参照) | 平均最低気温 (2022年データ参照) |
---|---|---|---|---|
1月 | 冬 | 乾季 | 22℃ | 16℃ |
2月 | 冬 | 乾季 | 18℃ | 13℃ |
3月 | 春 | 乾季 | 25℃ | 20℃ |
4月 | 春 | 乾季 | 27℃ | 21℃ |
5月 | 夏 | 雨季 | 30℃ | 23℃ |
6月 | 夏 | 雨季 | 34℃ | 26℃ |
7月 | 夏 | 雨季 | 33℃ | 26℃ |
8月 | 夏 | 雨季 | 32℃ | 26℃ |
9月 | 夏 | 雨季 | 31℃ | 25℃ |
10月 | 夏 | 雨季 | 29℃ | 22℃ |
11月 | 秋 | 乾季 | 29℃ | 22℃ |
12月 | 冬 | 乾季 | 22℃ | 15℃ |
ハロン湾観光のベストシーズンは?
ハロン湾観光のベストシーズンは、晴れ間が多い乾季の『秋~翌春:11月~翌4月』です。
特に、『10月下旬~11月』は雨季から乾季へ、そして、夏から秋への移行期にあたるので、晴天と涼しい気候に恵まれるのでねらい目!
ただし、ハロン湾の冬は、最低気温が10℃台と南国とは思えないほど冷え込みます!長袖の上着を忘れずに!
雨季でもハロン湾観光できる?
雨季の『夏:5月~10月』は雨量が多く、日中の気温も30度を超える日が続きます。
「とはいえ、日本の夏休み・お盆休み期間にハロン湾に行きたいんだけど・・・」
という方もいらっしゃるかと思いますので、お伝えしておきますと、
大丈夫!雨季でも、ハロン湾観光は楽しめます!
ただし、『6月下旬~10月初旬(特に多いのは9月~10月)』は例年台風が上陸しており、台風の影響でクルーズツアーが催行中止になることがある点だけご留意ください、、、!
台風を除く、雨季にはよくある『激しいスコール』程度であれば、クルーズツアーは催行しますのでご安心を!
スコールは、一日中降り続けることはあまりないですし、
多くの時間を屋内で過ごすクルーズツアーでは、雨が降って霧に包まれるドラマチックなハロン湾の情景を楽しむことができますよ!南国らしい熱帯気候を味わえる折角の機会にもなるはず。
私がハロン湾を訪れたのも、夏の雨季シーズン!
1日目は軽いスコールが降ったり止んだりでしたが、クルーズ旅なので船内にいる時間が多かったのと、
船外アクティビティではクルーズ船の傘を借りて移動すれば問題なく、行程通り楽しく過ごせました!
2日目は晴天だったので、2日間で色々な表情のハロン湾を見ることができ大満足!
また、雨季期間は夏の暑い時期ですが、船内はかなりクーラーが効いていたので、羽織ものの持参がオススメ!
参考までに、雨が降っている時の一コマも載せておきます▼
ハロン湾の魅力3選
統計によると、ハノイ拠点の観光客の実に9割がハロン湾を訪れているそうです!
ハノイから車で行けるという利便性だけでは、これほどまでの数の旅行者を惹きつけられないですよね(゚д゚)
なぜ、世界中から観光客がハロン湾へ集まるのか??
・・・それは、ハロン湾自体に魅力が詰まっているからではないでしょうか!
私なりに、世界を魅了する『ハロン湾の魅力ポイント』を紐解いてみたので一挙ご紹介していきます。
【魅力①】豪華客船でショートクルーズ旅を楽しめる!
ハロン湾観光の醍醐味は、なんといっても「豪華客船に乗って、世界遺産の中をクルーズできること」!
ハロン湾は、波がほとんどない穏やかな海で、クルーズ船の揺れも少ないため、クルーズ旅には最適な場所と言われています。
クルーズ初心者さん・船酔いになりやすい方でも、比較的安心して乗船できるかと!
また、数多くの船会社や旅行会社が、独自のクルーズ船を就航させていて選択肢も豊富です。
(※クルーズ船一つ一つのご紹介は、数が膨大になるため割愛します。)
ハロン湾クルーズツアーの楽しみ方には、「日帰り」か「宿泊(1泊2日~2泊3日)」かの2通りがありますので、それぞれの魅力についてご紹介していきます!
日帰りクルーズツアー
高速道路の開通によって、ハノイからでも日帰りのクルーズ参加が可能となりました。
日帰りクルーズツアーでは、ハロン湾に6時間ほど滞在し、船内ランチや鍾乳洞探検などを楽しむことができます。
ただし、その日のうちに往復移動(約5時間半)も伴うため、ハロン湾の美しさや魅力をゆっくりと味わうことは難しいでしょう、、、!
各アクティビティでは、かなり足腰も使うため体力勝負になります!
「時間とコストを極力抑えて、ハロン湾クルーズを楽しみたい!」
「体力には自信あり!」という方にオススメのコースです。
参考までに、日帰りクルーズのモデルコースをご覧ください▼
日帰りクルーズのモデルコースはこちら>>
<参考情報>
・指定された集合場所またはご宿泊先まで送迎車が迎えにきれくれます。
・高速道路を利用した約2時間半の道のり。
・途中SAにて、10分間の休憩があります。
クルーズ船にてランチ
<参考情報>
・ハロン湾のTuan Chau(トゥアンチャウ)港にて乗船します。
・船内ではシーフード中心のビュッフェランチを楽しめます。
<参考情報>
・クルーズ会社が指定した安全なエリアで、シーカヤックを体験できます。
<参考情報>
・ハロン湾で最も大きい鍾乳洞『スンソット洞窟』を見学できます。
・巨大洞窟内を探検した先には、絶景スポットもあります。
<参考情報>
・ティートップ島では、ビーチで海水浴や、展望台からパノラマの絶景を楽しめます。
・海水浴では水着の持参が必要。(島内の土産店にて購入可)
・展望台へは約400段の急階段をのぼるため、トレッキング用シューズの持参が必要。
<参考情報>
・お天気が良ければ、クルーズ船屋上サンデッキにて夕日鑑賞を楽しめます。
<参考情報>
・Tuan Chau港に寄港したら、ハノイへ向けて送迎車で帰路につきます。
・高速道路を利用した約2時間半の道のり。
・途中SAにて、10分間の休憩があります。
<参考情報>
解散場所またはご宿泊先にて解散となります。
※上記の内容は一例です。クルーズ船によって、内容が異なりますのでご注意ください。
船上泊クルーズツアー
ハロン湾滞在に時間や予算を割けるのであれば、1泊2日または2泊3日のクルーズツアーがオススメ!
船上泊クルーズツアーでは、ハロン湾の奥地まで進み、コース料理のディナーや満点の星空、朝日鑑賞、ゆとりある行程でのアクティビティを楽しむことができます。
私も、今回ハロン湾にて、人生初の船上泊クルーズを体験しました!
その模様について、近日公開したいと思いますので、今しばらくお待ちください~!ハロン湾観光の参考になれたら幸いです。
私たち夫婦が体験した船上泊クルーズの模様は、Instagramでも公開しています▼
【魅力②】世界自然遺産に2度も登録されている!
ハロン湾は、1994年にユネスコ・世界自然遺産に登録されたベトナムきっての景勝地です。
また、2000年には2度目の世界自然遺産登録がなされ、その際には登録範囲が更に拡大、現在約443㎢(ハロン湾の総面積は約1500㎢)もの範囲が世界遺産として認められています。
ハロン湾が、2度に渡って世界自然遺産に登録されたのには、それぞれ理由があります。
審美的価値:『海の桂林』『水墨画』『自然の彫刻作品』と評される景観美
(vii)最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
世界遺産の登録基準|公益社団法人ユネスコ協会連盟より
ハロン湾の特徴と言えば、エメラルドグリーンの大海原と、その水面に大小2000もの奇石が点在する景観美!
その独特で美しく壮大な景観は、『海の桂林(”河の水墨画”と喩えられる『中国・桂林』になぞらえて)』、『海の水墨画』、『自然の彫刻作品』とも評されています。
また、ハロン湾には、天候や時間帯によって異なる表情も見せてくれる特徴があります。
朝日や夕日に照らされて輝く姿も、霧の中から顔を見せる岩々の姿も、そのどれもが大自然の産物。
簡単にはお目にかかれない一期一会の風景です。
以上のようにハロン湾だけが織りなせる自然美がユネスコに高く評価され、また、「その美しさを一目見たい!」という観光客が後を絶たないのです!
地形・自然地理学的価値:地球の歴史を伝える貴重な資料
(viii)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
世界遺産の登録基準|公益社団法人ユネスコ協会連盟より
ハロン湾を構成する奇石群は、約2億5000年前に生物の死がいが重なり合って形成されたもの。
そうして、中国・桂林からハロン湾の一帯は、世界最大の石灰岩台地となり、
その台地が、長い歳月×熱帯地方特有の大量の雨風によって沈降&浸食された結果、現在のハロン湾の姿になったのです。
「ハロン湾の奇石群が作られた過程から、地球の歴史を学ぶことができる」ということで、
ハロン湾は、その道の専門家・研究者、メディア関係者からも注目を集めるスポットとなりました。
ちなみに、奇妙な形の奇石には、『鶏のつがい』『香炉』『人の頭』『猫』『幽霊』…など、生物やモノの名前が付けられていています。
その遊び心に思わずクスっとなり、同時に奇石たちがより生き生きとして見えてきますので、奇石一つ一つの形や名前にも注目してみてください!
【魅力③】ストーリー性がある!
ハロン湾には、現代にまで語り継がれるいくつかの伝説や歴史が残っています。
実は、『ハロン』という名称は伝説からきていて、
「その昔、中国がベトナムへ侵攻してきた時、龍が天から舞い降りて口から宝石を吐き出し、宝石はハロン湾の奇石となって中国軍を追い払ってくれた」という伝承があります。
この伝説を元に、漢字表記で『下(ハ)龍(ロン)湾』と名付けられたというわけ。
また、ハロン湾のカットバー島を除く島々は、現在無人島状態なのですが、約7,000年前の石器や土器、アクセサリーが出土したことで、かつては人の暮らしがあったことが判明しています。
そして、数世紀前までは、海賊の隠れ家として利用されていたこともあるそう。
ただ景色を楽しむだけでなく、伝説や史実のストーリーに触れながら想像を膨らませる、、、そんなロマン旅を味わえるのもハロン湾の魅力です!
まとめ
今回は、ベトナムの代表的な観光地で世界自然遺産でもある『ハロン湾』についてご紹介しました~!
世界遺産の中をクルーズしながら、その土地の食や文化、神秘的な歴史等に触れ、プチ・ラグジュアリーな体験も満喫できるハロン湾。ベトナム観光では絶対に外せない絶景観光スポットですよ!
ハノイ⇔ハロン湾の送迎サービスがセットとなった『日帰り』ならびに『船上泊』クルーズツアーが数多く催行されていますので、ご自身にぴったりのプランがきっと見つかるはず!
国内外10万件以上の旅行アクティビティを提供する予約サイト『KLOOK (クルック)』、そして、
日本最大級の海外現地オプショナルツアー予約&観光旅行サイト『VELTRA(ベルトラ)』
なら、ハロン湾クルーズツアーの料金・口コミ比較や即時予約も簡単にできるのでオススメですよ!
ハロン湾 概要
住所 | Thành phố Hạ Long, Quảng Ninh, Vietnam |
アクセス手段 | ハノイから車で約2時間半~3時間 or ハイフォンから車で約1時間半~2時間 |
観光手段 | クルーズツアー(日帰り又は船上泊プラン) |
ベストシーズン | 秋~翌春:11月~翌4月 |
※上記は、HORIMIが訪問した2023年8月時点の内容です。実際の内容とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
※最新情報については、クルーズツアー催行会社へお問い合わせいただきますようお願い申しあげます。