
シンチャオ〜!ベトナム・ホーチミン在住ブロガーのHORIMIです。
「女性の日」や「テト(旧正月休暇)」といったベトナム特有のお祝いで欠かせないのが”花”!ベトナムの暮らしには、花を贈る・飾る文化がとても息付いているんです。
今回は、そんなベトナムの花文化を支える花卸売市場の一つ『ホーティーキー花市場』についてご紹介しますよ〜!
『ホーティキー花市場(Cho hoa Ho Thi Ky)』は、ベトナム・ホーチミン市10区にある花の卸売市場。
花卸売に特化した市場としては市内最大規模を誇り、以下の面白い特徴もあります。
- (小売店業者だけでなく)一般消費者も入場・購入が可能な開かれた市場
- 24時間営業の眠らない市場
- ベトナムB級グルメが集う『ホーティーキー・フードストリート』も隣接
そんな世界的に見ても珍しい花市場ということで、地元民が通うだけでなく、ツウな観光客や在留外国人の間でも人気の隠れ観光スポットともなっています!
「ベトナムの卸売やお花文化に触れてみたい!」
「”女性の日”に合わせて、奥さんや職場の同僚女性たちに贈る花を探している!まとめ買いしたい!」
「ついでに、ベトナムの屋台グルメも体験したい!」
という方々は、ぜひ本記事を参考にしてみてください^^
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ホーティーキー花市場 基本情報


ホーティーキー市場とは?
『ホーティーキー花市場』は1987年に設立され、30年以上の歴史を持つホーチミン最大の花卸売市場です。
市場名は、「ホー・ティ・キー(Ho Thi Ky)」というベトナムの偉人・女性革命家の名前が由来となっています。
市場は、「花卸売エリア」と「屋台エリア」に分かれていて、花卸売エリアでは、主に『ダラット(ベトナム中部高原)』や『メコンデルタ(ベトナム南西部)』地方から入荷する多種多様な花々が取り扱われています。
屋台エリアの方は、15時ごろから活気づき、B級グルメ街へと変貌!深夜1時ごろまで賑わいを見せます!
市場価格について
卸売だけあって、市場内で販売されている花々の価格は、非常にリーズナブル!
時期にもよりますが、例えばバラの花は、1本あたり2,000~3,000ドン(約10〜20円)とお手頃価格で販売されています!
市場の営業時間と訪れるべき時間帯
ホーティキー花市場は24時間営業しており、”眠らない花市場”として1日中賑わっています。
特に、夜から明け方(3時〜7時ごろ)にかけては、業者さんたちが花を仕入れに市場を訪れるピークタイム!一番活気に溢れています!
また、祝日やテト(旧正月)の時期には、駆け込み需要で、市場はさらに混雑します!
一方、普段の日中の時間帯であれば、一般消費者や観光客向けの販売がメインとなり、花好きの方々がこぞって訪れます。
以上のことから、観光やご自宅用の花探しが目的の方は、市場が慌ただしい夜と明け方を避けて、在庫もそれなりに残っているであろう朝9時〜11時頃を目がけて訪問することをオススメします!
ホーティーキー花市場 場所&行き方
場所


ホーティーキー花市場は、ホーチミン市10区『ホーティーキー(Ho Thi Ky)通り』に位置しています。
『リータイトー(Ly Thai To)通り』もしくは『フンヴォン(Hung Vuong)通り』、『Le Hong Phong(レーホンフォン)通り』側の入口から市場内へ入れます。
花卸売エリア
ざっくりではありますが、↑こちらが花卸売エリア!
ホーティーキー通りから蜘蛛の巣ように広がる”ヘム(路地のこと)”にも花卸売専門の問屋がずらりと並んでおり、花卸売エリアだけでも広範囲に渡ります!
全て回ろうとするとかなり歩くことになるので、スニーカー着用が必須ですよ!
ホーティーキー・フードストリート(屋台エリア)
いくつもあるホーティーキー通りのヘムですが、その一部が屋台エリアとなっています。
花卸売エリアとの境目は曖昧ですが、↑Google Map上の『ヘム66(フンヴォン)』を目がけて行ってみてください!
行き方
ホーティキー花市場への行き方としては、一般的には、Grabなどの配車タクシーを利用すればOK!
Gradで向かわれる場合は、『Ho Thi Ky Flower Market – Welcome Gate』と入力設定すると、リータイトー通り側の入口で降ろしてもらえます。
ホーティーキー花市場 市場内の様子
それでは、市場内の様子をお送りいたします〜!
テト前は露天商も集結!市場内保育園の一角にも簡易花卸売エリアが!








リータイトー通りから市場内へ入るとすぐに、保育園があるのですが、テト前の花需要に合わせて、この保育園の一角も花卸売の露天商が出店をしていました!












早速、露天商エリアだけでも、こんなに沢山の花々に出合えました♪
テト期間は、四六時中混雑!
HORIMIが取材で訪問したのが、平日午後4時過ぎ。一般的には、市場がひと段落している時間帯ですが、この日はテト前ということもあって、まだまだ活気が残っていました!




露天商や運搬業者、売り手と買い手が忙しく行き交う、ややカオスな現場でした・・・!






面白いことに、市場内を行き交う人々の多くが、バイクに乗車のまま”ドライブスルー形式”で花問屋巡りをしていました(笑)
そこに、運搬車も通過するので、歩行者にとってはかなり歩きづらい状況となります。徒歩で散策される場合、安全には十分ご注意ください・・・!
各花問屋の様子(メイン通り)












↑このように、メイン通りだけでも花問屋が所狭しと並んでいますよ!




ベトナムの国花「ハスの花」も発見!ベトナムならではの品揃え!




1店舗1店舗に、多種多様な花々が陳列されており、それが、市場の端から端まで続くので、かなり見応えありますよ!
花問屋だけじゃない!カゴ&花瓶専門店もあり!








また、市場内では生花だけでなく、花を飾るための「カゴ」「花瓶」などを販売する店舗もあるので必見!
ヘムの様子




ホーティーキー花市場の凄いところは、メイン通りだけでなく、ヘム(路地)にまで花問屋が続いていること!




















ヘム内の品揃えや店舗数は、メイン通りに全く引けをとりません!それに、ヘムの方が木陰で歩きやすいです!


段ボール梱包売りのバラの花束がこんなに!1束およそ150,000~200,000ドン(約900~1,200円)で購入できます。


アオザイを着た売り子さんが立つ店舗もありました。なんて、お美しい・・・!


ローズヒップ専門の花問屋もありました。ローズヒップは、1本の枝に沢山の花芽がなることから、長寿や繁栄を意味する縁起物で、テトで人気の飾り物なんだそうです!






市場内はペットフレンドリーのようで、ワンちゃん同伴の方もチラホラ・・・!
というわけで、ヘムの方も中々見応えありますので、チェックすることをお忘れなく〜!
ホーティーキー・フードストリート(屋台エリア)




ホーティキー花市場には、美味しいB級グルメを楽しめる屋台エリアもあります。
『ホーティーキーストリートフード(Ho Thi Ky Food Street)』と呼ばれる屋台エリアでは、15時頃から屋台・露天商で活気づきます。












ホーティーキーストリートフードでは、ベトナム各地のB級グルメを味わうことができ、相場価格も非常に手頃。
ほとんどの屋台グルメは10,000〜5,000ドン(約60〜300円)と、学生のお財布にも優しいことから、放課後の時間帯になると、小腹を空かせた現地学生で賑わいます!












肉・魚介料理、串焼き、麺料理、生春巻き、スイーツ、ドリンク・・・と多様な屋台グルメが揃っており、食べ歩きには持ってこい!
各店舗の近くには、イートインスペースもあります。




ただ、花卸売エリア同様、こちらの通りでも、多くの人々がバイク乗車のままドライブスルー形式で通過していきます!
通りを歩く際には、前方後方に十分気をつけてくださいね〜!
ホーティーキー花市場 訪問時の注意点
1. 花の状態確認を忘れずに!
ホーティーキー花市場では、さまざまな種類の花をリーズナブルな価格で購入することができます。
しかし、卸売という性質上、街の花屋さんのように、全ての花が良い状態で並べられているとは限りません・・・!
わざわざ市場へ足を運ぶのなら、長持ちする良い状態の花を買いたいですよね。
そこで、市場内での花選びの際には、以下のポイントをチェックしてみてください!
- 茎や葉が健康か?
- 葉、花、枝など花のすべての部分が新鮮か?
- 茎は緑色で丈夫か?
- 葉は濃い緑色で、しおれたり黄色くなったりしていないか?
- 花や枝は丈夫で、色も鮮やかか?
- どのくらい持つのか?(店主に要確認)
2. 足元や行き交うバイクに注意!


市場内は、花の水やりだったり、(雨季期間中は)スコールの影響だったりで、所々に水たまりがあります!
多少汚れても大丈夫な歩きやすい靴を履いていきましょう~!レインブーツがあれば尚良し◎
また、バイクや運搬車が忙しく行き交う場所になりますので、市場内を歩かれる際は十分に気をつけてください!
もしも、「バイクを所有しているorバイクを持つ友人が同行してくれる」というケースであれば、バイクに乗車したままドライブスルー形式で巡られることをオススメいたします!
3. 花の卸値が高騰&市場が混雑する時期を把握しておく!
以下の祝日・イベント前は、花の需要が一気に高まるので価格が高騰します。ホーティーキー花市場内も大変混みますので、その点をご留意のうえで訪問いただければと思います!
- 2月14日:バレンタインデー
- 3月8日:国際女性デー
- 10月20日:女性デー(ベトナム独自)
- 12月24・25日:クリスマス
- およそ1月下旬〜2月上旬:テト(ベトナム旧正月)



ベトナムでは、テト(ベトナム旧正月)の日以外の上記5つの祝日・イベントにおいて、「男性が女性へプレゼントを贈る」というのが文化の一つとなっています・・・!
年に5回もあると、男性は少しお財布がキツイところですが…花は現地女性に大変喜ばれ、比較的お手頃価格で入手できるので、贈り物として人気です!
まとめ
以上、ホーチミン市10区の『ホーティーキー花市場(Cho hoa Ho Thi Ky)』についてご紹介いたしました!
ホーティー花市場は、花の卸売市場としては市内最大規模を誇り、24時間営業の眠らない市場。
一般消費者も入場&購入可能な開かれた市場であり、屋台エリアがあるのも魅力です。
ホーティーキー花市場を訪れる際には、歩きやすい服装で、水たまりや行き交うバイクに注意しながら、散策を楽しんでくださいね〜!
※上記は、HORIMIが訪問した2024年2月時点の内容です。実際の内容とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
※最新情報については、各店舗にお問い合わせいただきますようお願い申しあげます。