シンチャオ〜!ベトナム在住ブロガーのHORIMIです。
ベトナム帯同中の私はベトナムで出入国を何度も経験していますが、その度に「ベトナムの入国審査って特殊だな〜」とつくづく感じます・・・!
今回の記事では、ベトナム・ホーチミンの『タンソンニャット空港』にて出入国手続きを何度も経験したHORIMIが、「ベトナムの出入国審査事情」についてお話ししていきます!
ベトナム主要国際空港の出入国審査は、長蛇の列ができるほど混雑することで有名です。実際に、HORIMIもその通りだと実感しています・・・!
「ベトナムの出入国審査では、なぜこんなに待たされるの??」と、誰しもが疑問やイライラを抱いてしまうはず。
本記事では、筆者が実体験を通じて分かった「ベトナムの出入国審査事情」をシェアしていますので、”ベトナム入国時のストレス”を少しでも解消する手助けになれたら幸いです!
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以下の内容は、ホーチミン・タンソンニャット空港での筆者の体験に基づきます。
ベトナム出入国審査事情:所要時間について
出入国審査の待ち時間は世界最長?!
ベトナムの出入国審査場は、時期と時間帯によりますが、長蛇の列が発生してしまう傾向にあります。
これまでのHORIMIの実体験では、審査場での待機時間は最長で約1時間(主に日中到着時)、最短で30分ほど(主に深夜到着時)を要しました・・・!
また、これまで44ヶ国を旅してきたHORIMIの夫も、「ベトナムの出入国審査は、世界一長く待たされる気がする」と言っています。
ベトナムの出入国審査は、なぜそんなに時間がかかるのか・・・?HORIMIなりに観察・リサーチをした結果、理由は3つあることが分かりました!
“入国審査の待ち時間が長い”その3つの理由について、一つずつ解説していきます。
出入国審査に時間がかかる理由①ベトナム国民も外国人も同じレーンに並ぶから
日本、そして、おそらく世界各国の出入国審査の多くは、自国民と外国人とを分けて、別々の出入国レーンでの「分離審査」を行なっています。
(実際に、日本の主要空港での出入国審査では、日本人と外国人でレーンを分けて出入国審査を行っています。)
一方、ベトナムの出入国審査では、ベトナム国民と外国人とで分けることもなく、全ての人が稼働しているレーンへランダムに並んでいくというスタイル・・・その結果、長〜い行列ができてしまう事態となってしまいます(ノД`)
(※いかに長い行列なのかを写真でお伝えしたいのですが、審査場では撮影が禁止されているため、写真掲載ができません・・・ご容赦ください!)
審査方法・所要時間が異なる人たちが、同じ審査カウンターで一斉にチェックを受けるというのは、どうしても効率が悪くなってしまいます。対応する審査官側もかなり大変なんじゃないかと!
出入国審査に時間がかかる理由②全てマンパワーで捌いているから
日本でも、2019年から、日本人や一部の外国人が利用できる「自動化ゲート(出入国審査を自動化するシステム)」も導入され、審査場の混雑緩和への取り組みが行われています。
しかし、現状のベトナムの出入国審査は、審査官がいるカウンターで審査を行う「有人審査」が原則。
テクノロジーを利用した無人の自動化ゲートはなく(厳密には、自動化ゲートは最近設置されたものの、現場での運用化が進んでいないのが現状)、全て有人で対応しています。
それに、全ての審査カウンターが常時稼働しているわけではなく、その日その時に出勤している審査官の人数分だけ審査カウンターがオープンとなる仕組みとなっています。
出入国審査に時間がかかる理由③外国人の多くがビザ有り入国だから
2024年時点、ベトナムへの観光入国においてビザが免除される国々は、たったの13ヶ国。
(※ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリス、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシア、ベラルーシ、日本、韓国の以上13ヶ国の国民に限り、ビザ無しでベトナム入国&45日間滞在ができます。)
つまりは、海外から来る大半の外国人出入国者が、査証確認の対象となるわけです。
当然ながら、すんなりビザ無し(ノービザ)で出入国できる人よりも、ビザ有りで出入国する人の方が、審査官が質問・確認する事項は多くなり時間を要してしまいます・・・!
以上3つの理由から、ベトナムの出入国審査場は混雑が絶えないないというわけ!
ベトナムの出入国審査でも自動化ゲートの導入が本格始動すれば、状況は改善するかもしれません・・・!
ベトナム出入国審査事情:提示書類について
続いては、ベトナムの出入国審査時に手間取らないように、審査カウンターで提示すべき書類についてご紹介していきます!
少しでも時間の節約となるよう、審査書類はすぐに出せる状態で待機しておきましょう〜!
パスポート
ベトナムの出入国では、「渡航日から6か月以上の有効期限を残したパスポート」が必要となります!
(※ビザ申請時にも、有効期限6か月以上を残したパスポートが必要となる点ご注意ください!)
ビザ(査証)
ノービザ
以下の要件に当てはまる場合、ビザ無し(ノービザ)で入国できます!
- ビザ免除措置の対象となる13ヶ国の国民であること
- ベトナムでの滞在期間が45日以内であること
- パスポートの有効期限が6か月以上あること
- ベトナムの法令の規定により入国禁止措置の対象となっていないこと
出典元:在ベトナム日本国大使館「ベトナム出入国情報」
\2023年8月15日から、ノービザでベトナムに滞在できる期間が15日→45日間へ延長されました!/
業務・就労・観光等のビザ
仕事であれ、観光であれ、45日間を超えてベトナム滞在を予定する方は、各自目的に該当するビザの取得&入国時の提示が必須となります!(ベトナムのビザは20種類ほどあります。)
ビザは、在日ベトナム大使館・総領事館、または、オンライン(90日間有効のシングルorマルチプルエントリーのみ)にて、計画的に事前申請&取得しておきましょう〜!
なお、ハノイ・ノイバイ国際空港やホーチミン・タンソンニャット国際空港をはじめとした国際空港において、インビテーションレター(招聘状)を持つ方に限り、 アライバルビザ(VOA: Visa on Arrival)の発給が実施されています。(2023年時点)
アライバルビザの詳細については変更となる場合があるので、利用する際は必ず『在日ベトナム大使館』等の専門機関にお問い合わせ下さい!
現地就業者のみ:ワークパーミット(労働許可証)
こちらはベトナムで働く方限定となりますが、ビザに加えて「ワークパーミット(労働許可証)」の取得&提示が必要となります!
ワークパーミットは、就労ビザや後述のTRC(テンポラリーレジデンスカード=一時在留許可証)とセットで取得するケースが多いかと思いますので、これら全てをまとめて提示するようにしてください。
特に、TRCは、パスポートに添付されているわけではないので提示漏れしがち!
就労ビザとワークパーミットが添付されたパスポートページと併せて、TRCカードの提示も忘れずに!
\筆者がワークパーミットを取得するまでの奮闘記も公開しています!/
現地在留者のみ:TRC(テンポラリーレジデンスカード=一時在留許可証)
TRCとは、1年以上ベトナムに在留する予定の外国人が取得しなければいけないカードのこと。
こちらのTRCの提示漏れについても、審査官から見過ごされてしまうと、ノービザでの入国扱いとされてしまいます。
そうなると、次回出国時に不法滞在の嫌疑をかけられてしまうことに繋がりかねないので、TRC提示も必ず行うようにましょう!パスポートとセットで出すようにしてください。
復路航空券または第三国への航空券
審査官から、「復路航空券または最終目的地までの航空券」の提示を求められる場合があります。(特にノービザ入国者)
復路や後続の行き先を証明できるEチケット等をすぐに提示できるように、事前に印刷して準備しておきましょう!
滞在先情報
稀なケースではありますが・・・審査官から、ベトナムでの滞在場所を聞かれることがあります。
滞在するホテル等の名前や住所をすぐに答えられるように、メモやスクリーンショットで提示できる状態にしておきましょう!
ベトナム入国審査事情:出入国優先レーンについて
【法人のVIP向け】出入国優先レーンの予約・利用方法
他国の出入国審査では、ファースト・ビジネスクラス利用客は、優先レーンを利用できるケースがありますが、ベトナムの出入国審査では、そういった優遇措置はありません。
ただし、法人のVIPに限り、現地旅行会社経由の申請により、有料の出入国優先レーンを利用することができます。
日本本社から重役の方が、視察などでベトナム支店へお越しになることがあるかと思いますが、そんな時にベトナム支店側は、ぜひ利用したいサービスとなります!VIPの方を、大行列に並ばせるわけにはいきませんからね・・・(^^;;
出入国優先レーン利用者は、以下のサービスを受けることができます。
- 審査場手前にて空港専門スタッフがお迎え&優先カウンターまで案内してくれる。
- 優先カウンターで出入国審査を受けられるため、行列に並ぶ必要がなくなる。
- 空港専門スタッフが代わりに荷物を運んでくれるうえ、空港内をエスコートしてくれる。
(※外交官などで公用旅券・外交官パスポートをお持ちの方は、他国と同様に無条件で優先レーンを利用できます。)
【一般の方向け】出入国優先レーンの予約・利用方法
そして、一般の方が出入国優先レーンを利用したい場合はどうすれば良いかと言うと・・・アクティビティ・オプショナルツアー予約サイトの『klook(クルック)』経由で予約・利用することができます!
2024年時点では、1人USD30.20(約4,700円)でこの「出入国優先レーン」を利用することができますよ。
何でもお金で解決するのがベトナムスタイルで、優先レーン利用も有料にはなってしまいすが、「これはお金を払う価値がある!それだけ審査場での待機時間は苦痛!」とHORIMIは感じているので、我が家も入国時には必ず優先レーンを利用するようにしています。
審査場手前で合流する専門スタッフが、優先レーンからタクシーに乗り込むまでスムーズにエスコートしてくれるので、束の間のVIP気分を味わえますよ!
待ち時間を短縮したい方、初めてのベトナムで少し不安な方には本当にオススメのサービスです。
\ タンソンニャット国際空港の「優先レーン利用サービス」を予約・利用するなら『klook』で! /
①利用日を選択
②「出国」か「入国」どちらかを選択
③利用人数を選択
④「予約手続き」へ
※予約手続き画面にて、必要情報の他、便名、利用時間等を入力します。
klookの「出入国優先レーン利用サービス」の口コミ・レビュー
引用元:klook公式WEBサイトより
- Save lots lots of time if you arrived the airport with tons of travellers….Local staff is also nice and brings to accompany you in every step…good for new comer.(大勢の旅行者と共に空港に到着した場合、時間を大幅に節約できます。現地のスタッフも親切で、あらゆる段階で同行してくれます。初心者には良いでしょう。)
- Absolutely superb service, I was through immigration ten minutes after stepping off the aircraft. Guy met me at the immigration hall with a name card, straight past long queues to empty counter where aircrew enter and done in two minutes. Last time I queued for one hour forty five, this time, halfway to Vung Tau in that time, great value, thanks.(本当に素晴らしいサービスで、飛行機を降りてから10分後には入国審査を通過しました。スタッフの男性は名刺を持って入国審査場で私に会い、長い行列を通り過ぎて空のカウンターに向かい、そこで乗務員が入場し、2分で手続きが終わりました。前回は 1 時間 45 分待ちましたが、今回はブンタウまでの半分の時間で着きました。とてもお得でした。ありがとう。)
- Very highly recommended. We arrive airport around 11am and able to clear custom within 15 mins and get our baggage within 30 mins. Brian Dan (stuff) is very friendly and helpful. He also guide us to get Grab car. will definitely book again with Brian Dan next visit to HCM.(非常にお勧めです。午前 11 時頃に空港に到着し、15 分以内に税関を通過し、30 分以内に荷物を受け取ることができました。ブライアン ダン (スタッフ) はとてもフレンドリーで親切です。また、Grabの車に乗る方法も教えてくれました。次回ホーチミンに来るときは、間違いなくまた予約します。)
\ タンソンニャット国際空港の「優先レーン利用サービス」を予約・利用するなら『klook』で! /
まとめ
今回は、「ベトナムの出入国審査事情(ホーチミン・タンソンニャット空港編)」についてご紹介しました!
上記の通り、ベトナムの出入国審査はちょっと特殊で、審査場は混雑しがちです。
だからと言って、混雑緩和に繋がるような、工夫や取り組みは一切行われていないのが現状・・・。
ベトナムの出入国審査は、運が良ければ30分、悪ければ1時間以上を要します。その点をご理解いただき、提示すべき書類の事前準備や、行程の調整を行うようにしましょう・・・!
そして、必要あれば、現地旅行会社(法人のVIPのみ)やklook(一般の方利用可)経由の申請で、「出入国優先レーン」を利用されみてください。有料ですが、かなり時間短縮できるので利用する価値アリです!
もちろん、今後ベトナムの出入国審査に関してアップデートがあり次第、本ブログにて続報をお届けいたしますね!
※上記は、HORIMIが執筆した2023年11月時点(2024年5月追記)の内容です。最新の内容とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
※最新情報については、専門機関にお問い合わせいただきますようお願い申しあげます。
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